“逸駿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いつしゅん50.0%
いっしゅん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だから信長に譲れというのじゃ。信長とても、乗りつぶれぬ程な逸駿いつしゅんを、心がけていた折じゃ。って望む」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さきの、堀河天皇は、非常な熱心家で、禁門の馬寮には、諸国の逸駿いつしゅんをつながせて楽しまれた。右馬頭うまのかみ左馬頭さまのかみらの配下は、このちょうに人員も増されたし、役柄やくがらも大いにふるった。
けれど、諸国の牧から市へ出る逸駿いっしゅんも、そう数はないので、すこし名の聞えた馬といえば、みな財力のある都へ買われて行った。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
槍一すじで一城一国をる時代は、秀吉の出現と、その幕下の風雲児たちを最後として、小牧、関ヶ原以後においては、もうそういう野の逸駿いっしゅんは余り求められなくなっていたし
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)