逸駿いっしゅん)” の例文
けれど、諸国の牧から市へ出る逸駿いっしゅんも、そう数はないので、すこし名の聞えた馬といえば、みな財力のある都へ買われて行った。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
槍一すじで一城一国をる時代は、秀吉の出現と、その幕下の風雲児たちを最後として、小牧、関ヶ原以後においては、もうそういう野の逸駿いっしゅんは余り求められなくなっていたし
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)