“いつしゅん”の漢字の書き方と例文
語句割合
逸駿100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だから信長に譲れというのじゃ。信長とても、乗りつぶれぬ程な逸駿いつしゅんを、心がけていた折じゃ。って望む」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さきの、堀河天皇は、非常な熱心家で、禁門の馬寮には、諸国の逸駿いつしゅんをつながせて楽しまれた。右馬頭うまのかみ左馬頭さまのかみらの配下は、このちょうに人員も増されたし、役柄やくがらも大いにふるった。
『そうか。和殿わどのの眼も、あれと見たか。——この春、諸国の牧からのぼって来た四、五十頭のうちでも、まず、あの青毛あおげ四歳駒よんさいごまに及ぶ逸駿いつしゅんはない。こう見ていても、ほれぼれする』