“まばたき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
84.0%
一瞬8.0%
交睫4.0%
目瞬4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万田龍之助は、お染を振り返って「安心して待っておいで」と言わぬばかりのまばたきをして見せ、男に従って、元来た小路を戻りました。
大江戸黄金狂 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
さて下に三把をならべ、中には二把、うへには一把、これをなはにて強くくゝふもとのぞん蹉跌すべらかすに、こほりたる雪の上なれば幾百丈の高も一瞬まばたきにふもとにいたるをそりにのせてひきかへる。
仰向あおむい蒼空あおぞらには、余残なごりの色も何時しか消えせて、今は一面の青海原、星さえ所斑ところまだらきらめでてんと交睫まばたきをするような真似まねをしている。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
しかし、大の男のするどい太刀たちかぜは、かれに目瞬まばたきするすきも与えず、斬り立ててきた。あわや、竹童は血煙とともにそこへ命を落としたかと見えたが
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)