“目瞬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まばた37.5%
またゝ12.5%
まじろ12.5%
またたき12.5%
まばたき12.5%
めはじき12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ヒュッと風を切ったも目瞬まばたきするより早かった——がそれより目に止まらなかったのは、切尖の下りた間髪に、くるりといわの横へ抱きついた自斎の神速——同時に
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あのひつきりのない目瞬またゝきが止んで、切れの長い目が眼鏡の奥でぢつと線を引いた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
と苦笑していた役人達の顔までが、妙に引緊ひきしまって来て、目瞬まじろぎもしない。
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は口きっしつつ目瞬またたきした。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかし、大の男のするどい太刀たちかぜは、かれに目瞬まばたきするすきも与えず、斬り立ててきた。あわや、竹童は血煙とともにそこへ命を落としたかと見えたが
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
又仏前の御灯明みあかし目瞬めはじきしつゝ万般よろづのものの黒み渡れるが中に、いと幽なる光を放つも趣きあり。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)