“またたき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
89.5%
数瞬5.3%
目瞬2.6%
瞬目2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空はさはやか晴渡はれわたツて、星が、何かの眼のやうに、ちろり、ちろりまたたきをしてをる。もう村の若衆等わかいしゆたちが、夜遊よあそび歸途かへり放歌うたすらきこえない。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
その時提燈の燈はちらちらと数瞬またたきするように消えてしまったが、それといっしょに一ぴきの白い犬の姿がそこに見えた。真澄は眼をひかずにそれを見た。
岐阜提灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
彼は口きっしつつ目瞬またたきした。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その葉かげに瞬目またたきするかと見ゆる瓦斯灯がすとうの光の一つ消え、二つ消えてあさ霧絶え絶えのひまより人の顔おぼろにのぞかるる頃となれば、派出所の前にいかめしく佇立たたずめる
銀座の朝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)