“しばたた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
瞬61.9%
繁叩19.0%
屡瞬4.8%
連𥉌4.8%
屡叩4.8%
数瞬4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『真箇(ほんと)に何時も/\先生に許り御迷惑をかけて。』と言つて、潤(うる)みを有(も)つた大きい眼を気毒相に瞬(しばたた)く。左の手にはまだ封も切らぬ手紙を持つてゐた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
聞くより、わッと泣き出すかと思いのほか、藤十郎は、眼を繁叩(しばたた)きながら、頷いて
疳癪の強そうな縁の爛(ただ)れ気味な赤い目をぱちぱち屡瞬(しばたた)きながら、獣の皮のように硬張(こわば)った手で時々目脂(やに)を拭いて、茶の間の端に坐っていた。
躯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
爺さんはそこまで話して来ると、目を屡瞬(しばたた)いて、泣面(づら)をかきそうな顔を、じっと押堪(こら)えているらしく、皺の多い筋肉が、微かに動いていた。
躯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
手水場(てうづば)を出来(いでき)し貫一は腫眶(はれまぶた)の赤きを連𥉌(しばたた)きつつ、羽織の紐(ひも)を結びも敢(あ)へず、つと客間の紙門(ふすま)を排(ひら)けば、荒尾は居らず、かの荒尾譲介は居らで、美(うつくし)う装(よそほ)へる婦人の独(ひと)り羞含(はぢがまし)う控へたる。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
女は咽(むせ)びて其処(そこ)に泣伏しぬ。狭山は涙を連𥉌(しばたた)きて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
すると葛岡は、もう臆病な眼の屡叩(しばたた)かせ方で、正直にも、これは偽りですと言わんばかりの表情をしたのち
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「阿父さんも皆お前の傍にいるよ。新造、寂しいか?」と新五郎は老眼を数瞬(しばたた)きながらいざり寄る。
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)