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繁叩
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しばたた
ふりがな文庫
“
繁叩
(
しばたた
)” の例文
彼女の
唇
(
くちびる
)
を
洩
(
も
)
れるものは、自己の体面を飾る強弁よりほかに何もあるはずがないと、僕は固く信じていたからである。彼女は
濡
(
ぬ
)
れた
睫毛
(
まつげ
)
を二三度
繁叩
(
しばたた
)
いた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
聞くより、わッと泣き出すかと思いのほか、藤十郎は、眼を
繁叩
(
しばたた
)
きながら、頷いて
平賀源内捕物帳:長崎ものがたり
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
睫毛
(
まつげ
)
の間には、小粒の
涙滴
(
るいてき
)
が、一列に
繁叩
(
しばたた
)
き出された。
蜜柑
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
あきよ嬶は、赤く爛れた眼を、
繁叩
(
しばたた
)
きながら言った。
芋
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
繁
常用漢字
中学
部首:⽷
16画
叩
漢検準1級
部首:⼝
5画
“繁”で始まる語句
繁
繁昌
繁々
繁茂
繁華
繁盛
繁殖
繁吹
繁文縟礼
繁多