“繁叩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しばたた66.7%
しばたゝ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女のくちびるれるものは、自己の体面を飾る強弁よりほかに何もあるはずがないと、僕は固く信じていたからである。彼女はれた睫毛まつげを二三度繁叩しばたたいた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
聞くより、わッと泣き出すかと思いのほか、藤十郎は、眼を繁叩しばたたきながら、頷いて
近所の鷄の鳴く時分までうつら/\と細目を繁叩しばたゝきつゞけて寢付けないやうな不眠の夜が幾日もつゞいた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
にほひよき寂寞せきばくのなか、二人ふたりの黒きまつげ繁叩しばたゝ