“羞含”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はにか66.7%
はぢがま16.7%
はぢがまし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見返しますがな、極りが悪そうに鎌首かまくびを垂れて、向うむきに羞含はにかみますよ。憎くないもので、ははははは、やはり心がありますよ。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
後は得言はで打笑める目元のこび、ハンカチイフを口蔽くちおほひにしたる羞含はぢがましさなど、直行はふと目を奪はれて、飽かず覚ゆるなりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
手水場てうづば出来いできし貫一は腫眶はれまぶたの赤きを連𥉌しばたたきつつ、羽織のひもを結びもへず、つと客間の紙門ふすまひらけば、荒尾は居らず、かの荒尾譲介は居らで、うつくしよそほへる婦人のひと羞含はぢがましう控へたる。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)