“羞恥家”の読み方と例文
読み方割合
はにかみや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はすでに院内をぶらぶらするほどに回復した彼が、なぜ「あの女」のへやへ入り込まないかを不審に思った。彼はけっして自分のような羞恥家はにかみやではなかった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さもないと羞恥家はにかみやの大塚博士が顔をあかくしてきまりを悪がるかも知れないから。
母は自分のいう事に耳を借さなかった僕を羞恥家はにかみやと解釈して、再び時期を待つもののごとくに、この問題をふところに収めた。羞恥は僕といえども否定する勇気がない。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)