“はにかみや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
羞恥家75.0%
羞恥屋25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母は自分のいう事に耳を借さなかった僕を羞恥家はにかみやと解釈して、再び時期を待つもののごとくに、この問題をふところに収めた。羞恥は僕といえども否定する勇気がない。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大学教授は愈々いよ/\結婚を申し込まなければならぬ順序となつたが、残念な事には、この学者は内気な、羞恥家はにかみやで、他人ひとの書物に書いてある事を紹介する折にも顔をあかめないではられない程だつたから
私はその頃まだ十七八だったろう、その上大変な羞恥屋はにかみやで通っていたので、そんな所に居合わしても、何にも云わずに黙ってすみの方に引込ひっこんでばかりいた。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)