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羞恥家
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はにかみや
ふりがな文庫
“
羞恥家
(
はにかみや
)” の例文
自分はすでに院内をぶらぶらするほどに回復した彼が、なぜ「あの女」の
室
(
へや
)
へ入り込まないかを不審に思った。彼はけっして自分のような
羞恥家
(
はにかみや
)
ではなかった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
さもないと
羞恥家
(
はにかみや
)
の大塚博士が顔を
赧
(
あか
)
くして
極
(
きま
)
りを悪がるかも知れないから。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
母は自分のいう事に耳を借さなかった僕を
羞恥家
(
はにかみや
)
と解釈して、再び時期を待つもののごとくに、この問題を
懐
(
ふところ
)
に収めた。羞恥は僕といえども否定する勇気がない。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大学教授は
愈々
(
いよ/\
)
結婚を申し込まなければならぬ順序となつたが、残念な事には、この学者は内気な、
羞恥家
(
はにかみや
)
で、
他人
(
ひと
)
の書物に書いてある事を紹介する折にも顔を
赧
(
あか
)
めないでは
居
(
を
)
られない程だつたから
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
羞
常用漢字
中学
部首:⽺
11画
恥
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“羞恥”で始まる語句
羞恥
羞恥心
羞恥屋
羞恥感