“羞痒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こそば66.7%
くすぐっ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは細細こまごまとした瑞々しい若葉であつた。その若葉を渦巻かせ乍ら、栗はまだ枝々の尖りが眩しかつたり、腋の下が羞痒こそばゆいやうな新生の歓びから何も彼も涙ぐましく眺め入つた。
それは細細こまごまとした瑞々しい若葉であつた。その若葉を渦巻かせ乍ら、栗はまだ枝々の尖りが眩しかつたり、腋の下が羞痒こそばゆいやうな新生の歓びから何も彼も涙ぐましく眺め入つた。
愛の詩集:03 愛の詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
敬太郎は少し羞痒くすぐったいような気がした。相手を見ると依然として横隔膜おうかくまくから下を湯にけたまま、まだきずにじゃぶじゃぶやっている。そうして比較的真面目まじめな顔をしている。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)