“くすぐっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
83.3%
羞痒16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに、自分に紹介を求めるのは、英吉に反対したかどもあり、主税は面当つらあてをされるようにくすぐったく思ったばかりか、少からず敵の機敏に、不意打を食ったのである。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ふと、夜半よなかに眼がさめると、胸に、はしかゆいようなくすぐったいような感じがしました。はっと思うと、次の瞬間けたたましい咳嗽が起って、なお暖かい血は猛烈に口腔に跳ね上りました。
人工心臓 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
敬太郎は少し羞痒くすぐったいような気がした。相手を見ると依然として横隔膜おうかくまくから下を湯にけたまま、まだきずにじゃぶじゃぶやっている。そうして比較的真面目まじめな顔をしている。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)