“こそば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
40.0%
羞痒40.0%
肉癢20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なんの、こそばゆうて、気持がええわい」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
それは細細こまごまとした瑞々しい若葉であつた。その若葉を渦巻かせ乍ら、栗はまだ枝々の尖りが眩しかつたり、腋の下が羞痒こそばゆいやうな新生の歓びから何も彼も涙ぐましく眺め入つた。
愛の詩集:03 愛の詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
今に起きて来るか、と思えば、肉癢こそばゆい。髪の寐乱れた、顔のあおざめた、腫瞼はれまぶちの美人が始終眼前めさきにちらつく。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)