“所斑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ところまだら66.7%
ところはだら33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仰向あおむい蒼空あおぞらには、余残なごりの色も何時しか消えせて、今は一面の青海原、星さえ所斑ところまだらきらめでてんと交睫まばたきをするような真似まねをしている。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
野村もこれには狼狽ろうばいしたものと見えて、しばらくは顔を所斑ところまだらに赤くしたが、それでも声だけはゆっくりした調子で
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
殊にその煙の末が、所斑ところはだらな天の川と一つでいるのを眺めますと、どうやら数え切れない星屑が、洛中の天を傾けて、一尺ずつ一寸ずつ、辷る音まではっきりと聞きとれそうに思われました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)