“しゅんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
瞬時38.5%
蠢爾30.8%
俊次15.4%
俊児7.7%
俊治7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おさよは瞬時しゅんじもためらわずに、やにわに鍬を振りあげて、小屋のかげ、椎の根元を掘りはじめたが——。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
蠢爾しゅんじとしてこゝに耕す人と其住家すみかとをんでかゝって威嚇いかくして居る様で、余は此展望台に立つのが恥かしくなった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「中学生」と愛称されている、谷俊次しゅんじである。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
この便法を証得しょうとくし得ざる時、英霊の俊児しゅんじ、またついに鬼窟裏きくつり堕在だざいして彼のいわゆる芸妓紳士通人と得失をこうするのを演じてはばからず。国家のため悲しむべき事である。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
成斎には二子三女があって、長男生輒せいしょうは早世し、次男信之のぶゆきが家を継いだ。通称は俊治しゅんじである。俊治の子は鎰之助いつのすけ、鎰之助の養嗣子は、今本郷区駒込こまごめ動坂町どうざかちょうにいる昌吉しょうきちさんである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)