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蠢爾
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しゅんじ
ふりがな文庫
“
蠢爾
(
しゅんじ
)” の例文
それから随分危険ながら蛇が著しく人を助くる今一件は、その毒を
鏃
(
やじり
)
に塗りて
蠢爾
(
しゅんじ
)
たる最も下劣な蛮人が、猛獣巨禽を射殺して活命する事だ。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
蠢爾
(
しゅんじ
)
としてこゝに耕す人と其
住家
(
すみか
)
とを
呑
(
の
)
んでかゝって
威嚇
(
いかく
)
して居る様で、余は此展望台に立つのが恥かしくなった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
これあるは独り人間であるが、この人間もその
蠢爾
(
しゅんじ
)
たる原始生活を営む時代には、あたかも野獣の如く雑婚を
恣
(
ほしいまま
)
にしていたので、生るる小供に母は有るけれども父はない。
現代の婦人に告ぐ
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
実に
不可思議千万
(
ふかしぎせんばん
)
なる
事相
(
じそう
)
にして、当時或る外人の評に、およそ生あるものはその死に
垂
(
なんな
)
んとして抵抗を試みざるはなし、
蠢爾
(
しゅんじ
)
たる
昆虫
(
こんちゅう
)
が百貫目の
鉄槌
(
てっつい
)
に
撃
(
う
)
たるるときにても
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“蠢爾”の意味
《名詞》
虫が蠢くさま。
無知で愚かなさま。また、そのようなものが無秩序に集まり、騒ぐさま。
(出典:Wiktionary)
蠢
漢検1級
部首:⾍
21画
爾
漢検準1級
部首:⽘
14画
“蠢”で始まる語句
蠢
蠢動
蠢々
蠢愚
蠢乎
蠢惑
蠢蟲
蠢東西
蠢動妄動