“蠢動”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅんどう86.0%
うごめ9.3%
しゆんどう4.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は顔があかくなった。私の眼の前には、チェリーの真白なムチムチ肥えたあらわな二の腕が、それ自身一つの生物せいぶつのように蠢動しゅんどうしていた。
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
結ひめぐらしたる生垣の穴より、入らんとすれば生憎あやにくに、枳殻からたちの針腹を指すを、かろうじてくぐりつ。声を知るべに忍びよれば。太きえんじゅくくり付けられて、蠢動うごめきゐるは正しくそれなり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
なほも、瞳を見据ゑると——さうすると眉と眉との間が少し痛かつたが——其処には、小さな小さな一寸法師が居て、腰をかがめては蠢動しゆんどうしながら、せつせとその緑色を収穫して居るのであつた。