“蠢爾”の読み方と例文
読み方割合
しゅんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから随分危険ながら蛇が著しく人を助くる今一件は、その毒をやじりに塗りて蠢爾しゅんじたる最も下劣な蛮人が、猛獣巨禽を射殺して活命する事だ。
蠢爾しゅんじとしてこゝに耕す人と其住家すみかとをんでかゝって威嚇いかくして居る様で、余は此展望台に立つのが恥かしくなった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
これあるは独り人間であるが、この人間もその蠢爾しゅんじたる原始生活を営む時代には、あたかも野獣の如く雑婚をほしいままにしていたので、生るる小供に母は有るけれども父はない。
現代の婦人に告ぐ (新字新仮名) / 大隈重信(著)