“事相”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じそう85.7%
じさう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今もしこれらの図にして精密なる写生の画風を以てしたらんには特殊の時代と特殊の事相じそう及び感情はたちまち看客かんかくの空想を束縛し制限すべし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ひとしく同一の徳教を奉じてその徳育を蒙る者が、人事の実際においてはまったく反対の事相じそうを呈す。怪しむべきに非ずや。
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一度び是の見地に據りて觀ずれば、人生の事相じさうおのづから別種の面目を呈露し來るを見る。是れ吾人の人生觀が道學先生のそれと異なる所以にして、亦茲に美的生活を論じて敢て是を推奬する所以也。
美的生活を論ず (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)