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事相
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じそう
ふりがな文庫
“
事相
(
じそう
)” の例文
今もしこれらの図にして精密なる写生の画風を以てしたらんには特殊の時代と特殊の
事相
(
じそう
)
及び感情は
忽
(
たちまち
)
看客
(
かんかく
)
の空想を束縛し制限すべし。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ひとしく同一の徳教を奉じてその徳育を蒙る者が、人事の実際においてはまったく反対の
事相
(
じそう
)
を呈す。怪しむべきに非ずや。
徳育如何
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
けれども此苦悶は意の如くならざる
事相
(
じそう
)
に即し、思ひの儘に行かぬ現象の推移に即し、もしくは
斯
(
か
)
くあれかし
文芸とヒロイツク
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そこで
事相
(
じそう
)
の成不成、機縁の熟不熟は別として一切が成熟するのである。
魔法修行者
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
澄み渡る秋の空、広き江、遠くよりする杭の響、この三つの
事相
(
じそう
)
に相応したような情調が当時絶えずわが
微
(
かす
)
かなる頭の中を
徂徠
(
そらい
)
した事はいまだに覚えている。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
実に
不可思議千万
(
ふかしぎせんばん
)
なる
事相
(
じそう
)
にして、当時或る外人の評に、およそ生あるものはその死に
垂
(
なんな
)
んとして抵抗を試みざるはなし、
蠢爾
(
しゅんじ
)
たる
昆虫
(
こんちゅう
)
が百貫目の
鉄槌
(
てっつい
)
に
撃
(
う
)
たるるときにても
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
開闢
(
かいびゃく
)
以来今日に至るまで世界中の
事相
(
じそう
)
を
観
(
み
)
るに、各種の人民
相分
(
あいわか
)
れて一群を成し、その一群中に言語文字を共にし、歴史
口碑
(
こうひ
)
を共にし、
婚姻
(
こんいん
)
相通じ、交際相親しみ、飲食衣服の物
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“事相”の意味
《名詞》
事柄のありさま。
(仏教)密教を実践する方法。
(出典:Wiktionary)
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
“事”で始まる語句
事
事情
事件
事実
事柄
事業
事實
事故
事蹟
事毎