“筐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はこ61.5%
かたみ19.2%
ばこ7.7%
かご3.8%
きょう3.8%
ケエス3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたかもこれを筐中きょうちゅうに秘蔵するが如くせんとするも、天下、人をおさむるのはこなし、一旦の機に逢うてたちまち破裂すべきをいかんせん。
経世の学、また講究すべし (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
小草おぐさ数本すほんに、その一本を伝わってさかしま這降はいおりる蟻に、去年の枯草かれぐさのこれがかたみとも見えるあくた一摘ひとつまみほど——これが其時の眼中の小天地さ。
したがって、彼等に残された仕事というのは、十にあまる薬品棚の列と薬ばことを調べて、薬瓶くすりびんの動かされた跡と、内部の減量を見究めるにすぎなかった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「そんなら母さん其所そこにある、衣裳かごをとっておくれ」
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
支那でも『論衡』に鼠一きょうわたれば飯てて食われず、古アングロ・サキソン時代に英国で犬や鼠の食い残しを知って食ったら神頌を百遍
卓子テーブルの上には紫天鵞絨びろうどケエスがおき棄ててあるばかりだ。
黒襟飾組の魔手 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)