“筐底”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうてい94.1%
きやうてい5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここを品よくいえば“いつか筐底きょうていの古反古になん成りけるを——”というわけなんです。けれど、別冊編集子はなかなか諦めない。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくて沈思黙考四日間の後私は黙々として筐底きょうてい深く蔵していた令嬢の日記と例の二枚の不可思議なるスケッチ板とを取り出した。
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) / 橘外男(著)
しかもなほ彼等の或ものは水上君を御兄様を称し、又彼等の或ものは水上君の写真など(!)を筐底きやうていに秘めたがつてゐるのである。
変遷その他 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)