“筐中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうちゅう60.0%
きやうちゆう20.0%
きようちう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたかもこれを筐中きょうちゅうに秘蔵するが如くせんとするも、天下、人をおさむるのはこなし、一旦の機に逢うてたちまち破裂すべきをいかんせん。
経世の学、また講究すべし (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あゝこの、ある意味に於ての荒法師が、筐中きやうちゆう常に彼可憐の貞女の遺魂を納めて、その重荷を取り去ることを得ざりしと、懸瀑に難行して、胸中の苦熱とざし難き痛悩とは
心機妙変を論ず (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
女性じよせい無邪氣むじやきなる輕薄けいはくわらひ、さら一旦いつたんあたへたる財貨ざいか少娘こむすめ筐中きようちうよりうばひて酒亭一塲しゆていいちじやう醉夢すいむするのじようかしめついふたゝ免職めんしよくになりしこと
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)