“遺筐”の読み方と例文
読み方割合
いきょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
象山は実に時勢を知るの俊傑たるに相違なし、彼が死後その遺筐いきょうに「政策目安めやす書」なるものあり、その条に曰く
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
物言わぬ夫の遺筐いきょうを、余人の衣類のごとくしばらく折目をさすりておりしが、やがて正気にかえりし時は、早や包みをいだきしめて悶絶もんぜつしたり、げに勇蔵は田原坂たばるざかの戦官軍大敗の日に
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)