“遺物筐”の読み方と例文
読み方割合
シリケきょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、その童子人形の右手が、シャビエル上人しょうにん遺物筐シリケきょうになっていて、報時の際に、チャペルを打つことも御存じでいらっしゃいましょう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ゴアの耶蘇会ジェスイットセントパウロ会堂において、サンフランシスコ・シャヴィエル上人の腸丸ちょうがんをうけ、それをこの遺物筐シリケきょうに収めて、童子の片腕となす。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「ああ、そうでしたね。確か上川島サンシアンとう(広東省珠江の河口附近)で死んだシャヴィエル上人は、美しい屍蝋しろうになっていたのでした。なるほど、その腸丸と遺物筐シリケきょうとが、童子人形の右腕になっているのですか」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)