“屍蝋”の読み方と例文
読み方割合
しろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ジメネス教授がみた女の姿は、たぶんエミリア・ヴィダリ嬢だろうし、また沼地から現われた化石屍蝋しろうをみて、水棲人のぞくと早合点したのだろう。
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
これが行方ゆくえ不明になった、この家の主人、春山昇氏の遺骸です、空気や湿度や、その他いろいろの関係で遺骸は腐蝕もせず、そのまま屍蝋しろうになって居ります、が、よく見ると
古銭の謎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
莫斯科モスコーの十字路で硝子ガラス箱入の屍蝋しろうと化している筈の親友であった。
書けない探偵小説 (新字新仮名) / 夢野久作(著)