“しろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
屍蝋33.3%
死蝋25.0%
士朗8.3%
斯老8.3%
四老8.3%
四郎8.3%
此老8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが行方ゆくえ不明になった、この家の主人、春山昇氏の遺骸です、空気や湿度や、その他いろいろの関係で遺骸は腐蝕もせず、そのまま屍蝋しろうになって居ります、が、よく見ると
古銭の謎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
また、その人体は、人間の化した死蝋しろうでも木乃伊みいらでもありません。生まれながら霊魂も肉体も持たない素焼すやき土偶でくで、きわめて原始的な工法で焼かれた赤土の埴輪はにわであります。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天の川飛びこす程に見ゆるかな 士朗しろう
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
どや/\と牡丹つりこむへいの内 士朗しろう
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
しこうしてその地位と年齢とは、二者をして密接せしむるあたわざりしにせよ、少くとも松陰は則ち斯老しろうの呼吸に接して生長したるものなることを忘るべからざるなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
斯老しろう襟懐きんかい想い見るべし。彼粗胆そたん笨腹ほんぷくの慷慨家ならんや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
蕪村は鬼貫句選のばつにて其角、嵐雪、素堂、去来、鬼貫を五子ごしと称し、春泥集の序にて其角、嵐雪、素堂、鬼貫を四老しろうと称す。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
寿永元年、越後平家のじょう四郎しろう長茂ながもちが、都からの命で、木曾義仲を出撃に出たさい、恵日寺の乗円房も、ここの僧兵をひきいて、長茂を助け、義仲の軍と、横田河原で戦った。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
れ遠謀禍殃かおうを招くをいかん 牆辺しようへん耳あり隄防を欠く 塚中血は化す千年みどりなり 九外屍は留む三日香ばし 此老しろうの忠心皦日きようじつの如し 阿誰あすい貞節りんとして秋霜 た知る泉下遺憾無きを ひつぎ
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)