“手筐”の読み方と例文
読み方割合
てばこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの晩、気分が悪いからと御両親を呼寄せ、御不浄ごふじょうへ行くと言って、お父様の手筐てばこから鍵の束を取出し、それを誰に渡したんです」
枕許まくらもとの、矢張やはたなにのつた、六角形かくがたの、蒔絵まきゑ手筐てばこをおけなすつたんですよ。うすると、……あのお薬包くすりつゝみと、かあいらしい爪取剪つめとりはさみ一具ひとつと、……
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つぶやいた。彼の足許あしもとへ身を寄せるようにして、色紙で貼交はりまぜの手筐てばこのような物を作っていたさえは
彩虹 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)