“そうりん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
叢林60.9%
倉廩15.2%
相輪8.7%
宗麟6.5%
宗懍2.2%
巣林2.2%
蒼林2.2%
藪林2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きくはないが喬木きょうぼくが立ちめて叢林そうりんを為した処もある。そしてその地には少しも人工が加わっていない。全く自然のままである。
すなはち従ひ来れる馬士まごを養ひて家人となし、田野を求めて家屋倉廩そうりんを建て、故郷京師けいし音信いんしんを開きて万代のはかりごとをなすかたわら、一地を相して雷山背振の巨木を集め
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
小手をかざして塔の上の方を見上みあげるならば、五重塔の天辺てっぺん緑青ろくしょうのふいた相輪そうりんの根元に、青色の角袖かくそでの半合羽を着た儒者の質流れのような人物が、左の腕を九りんに絡みつけ
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この殿様というのが、大友義鎮よししげ、後に宗麟そうりんと名を変えた人であります。この対面の時というのが、実に大変なものでありまして、ポルトガル商船の一行は、豪華版をひろげたのであります。
晋の宗懍そうりんの『荊楚歳時記けいそさいじき』註に魏の董勛とうくんの『問礼俗』に曰く、正月一日を鶏とし、二日をいぬと為し、三日を羊、四日を、五日を牛、六日を馬、七日を人と為す。
なになに漣子れんしどの、巣林そうりんより、さて近松様からの書状じゃ。(口の中に黙読する、最後に至りて声を上げる)
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
矢は急霰きゅうさんのように追ったが、徐栄軍はついに追いきれなかった。曹操たちは、一叢ひとむら蒼林そうりんを見て、ほっと息をついた。見ると五百ばかりの兵馬がそこにいる。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明くれば早暁さうげう、老鶯の声を尋ねて欝叢たる藪林そうりんに分け入り、旧日の「われ」に帰りて夢幻境中の詩人となり、既往と将来とを思ひめぐらして、神気甚だ爽快なり。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)