“莨盆”の読み方と例文
読み方割合
たばこぼん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飲ませる間がなかったら、その薬を今度はふた粒、莨盆たばこぼんの火入れの中にでもくべて御ろうじ、たちまち一座がその場で睡ってしまうんだ
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「そいつぁちっと早いな。怪しいもんだぜ」などと、鶴さんは節の暢々のびのびした白い手をのばして、莨盆たばこぼんを引寄せながら、お島の顔を見あげた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
五つ六つくらいの子の、ようやく髪の伸びかけたのは先ず「お莨盆たばこぼん」に結う。ちょっと鹿の子を掛けたりすると可愛いものだ。
京のその頃 (新字新仮名) / 上村松園(著)