“太郎冠者”の読み方と例文
読み方割合
たろうかじゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太郎冠者たろうかじゃあるか。おん前に。ねんのう早かった。頼うだ人はきょうもまた、恋のやっこのお使いか、返事待つ恋、忍ぶ恋……」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
あれは子供の時こそ愛嬌もありますが、ひげの生えた口から、まかりでたるは太郎冠者たろうかじゃも見る人が冷汗をかきますよ。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
と、杯を返す手からもうこの古武士ふるつわものは、わざと酔いを誇張して酩酊めいていした太郎冠者たろうかじゃのように細い皺首しわくびを振りうごかした。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)