“たろうかじゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
太郎冠者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨日きのうひる襖越ふすまごしに聞いていると、太郎冠者たろうかじゃがどうのこうのと長い評議の末、そこんところでやるまいぞ、やるまいぞにしたら好いじゃねえかと云うような相談があった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
烏帽子えぼし直垂ひたたれ着けたるもの、太郎冠者たろうかじゃあり、大名あり、長上下なががみしもを着たるもの、髪結いたるあり、垂れたるあり、十八九をかしらにて七歳ななつばかりのしのぶまで、七八人ぞたちならべる。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「まず、与六よろくを呼び出して申しつけよう。やいやい与六あるか。」とか何とか云うと、「へえ」と答えながらもう一人、黒い紗で顔を隠した人が、太郎冠者たろうかじゃのような人形を持って
野呂松人形 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)