“掻切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かきき40.0%
かっき20.0%
かききつ10.0%
かききり10.0%
かきゝ10.0%
かっきり10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云いつゝ短刀を右手のあばらへ引き廻せば、おいさは取付とりつなげきましたが、丈助は立派に咽喉のど掻切かききり、相果てました。
あの細い横町よこちょうほうに参り、庄三郎に突かれたなり右の手を持ち添えて、左から一文字にぐうッと掛けて切った、此方こっち(左)の疵口きずぐちから逆に右の方へ一つ掻切かっきって置いて、気丈な新助
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
したゝはら掻切かききつうせたりけり是庄左衞門が非道の行ひによつて老體のちゝかく成行なりゆきしは庄左衞門が不義の手に掛りしも同じ事なりかくのち庄左衞門はしばら田舍ゐなか潜居かくれゐ外科げくわならおぼえ兩三年立て妻子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
最後に護身刀まもりがたなを引抜て真一文字に掻切かききりたる時に、一朶いちだの白気閃めき出で、空に舞ひ上りたる八珠「粲然さんぜんとして光明ひかりをはな」
今夜にも両人をやり突殺つきころし、其の場で己も腹掻切かきゝって死のうか、そうすれば是が御主人様の顔の見納め、と思えば顔色がんしょくも青くなり、主人の顔を見て涙を流せば
この遺書蝋燭の下にてしたためおり候ところ、只今燃尽き候。最早あらたに燭火をともし候にも及ばず、窓の雪明りにて、皺腹しわばら掻切かっきり候ほどの事は出来申すべく候。