“肋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あばら88.3%
ひばら5.0%
ろく1.7%
わきぼね1.7%
アバラ1.7%
リブ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
確かに手応えはあったが、ガーンという音と共に、太刀持つ拙者の手がピーンとしびれて厶る。黒装束の下に、南蛮鉄の一枚あばらよろい
くろがね天狗 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あと退さがるところを藪蔭からプツーリ繰出した槍先にて、渡邊のひばらを深く突く
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼は、アンの腰に、丈夫じょうぶロープがふた巻もしてあるのを発見した。しかもその綱の先は、防空壕のろく材の一本に、堅く結んであった。まるで囚人しゅうじんをつないであるような有様であった。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それ鶏のわきぼねは、これを食らわんとするも肉なく、これを捨てんとするも捨て難き味あり、いま直面している戦は、あたかも肉なき鶏の肋を口にねぶるに似たりとの思し召かと拝察いたす。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
荒々シク捲キアゲテユク地底ノ落暉 ソノアバラ
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
破風はふに続く破風、大きな銅の瓦、屋根の角稜への重々しいリブ、偉大な屋根の堂々たる曲線、最高の屋梁むねの両端に、陽光を受けて輝く、純金の鱗を持つ厖大な海豚いるか等で、見る者に驚異の印象を与える。