“ひばら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
脾腹91.8%
3.1%
檜原2.1%
傍腹1.0%
緋薔薇1.0%
腋腹1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっと立ち上がると、懐中奥深く忍ばしていたドスを抜き払って、名人の脾腹ひばら目がけながら突き刺しました。と見えたのは一瞬です。
聞て何れも驚き集り來るゆゑ幸手宿さつてじゆく騷動さうどう大方ならず我も/\と提灯ちやうちんたづさ駈着かけつけたり是より先平吉は一散に其所へ來て見れば無殘や父平兵衞は肩先かたさきよりひばらへ掛て八寸程切下られ咽元のどもとには止めの一刀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
檜原ひばらは目にも見えにけるかな
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ことばをはらざるに彼は傍腹ひばらに不意の肱突ひぢつきくらひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
盛り上りり下ぐる岩蔭の波のしたに咲く海アネモネの褪紅たいこう緋天鵞絨ひびろうどを欺く緋薔薇ひばら緋芥子ひげしの緋紅、北風吹きまくる霜枯の野の狐色きつねいろ、春の伶人れいじんの鶯が着る鶯茶、平和な家庭の鳥に属する鳩羽鼠はとはねずみ
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
たてに取サアい汝等片端よりひねり殺して呉んずと身構たれども手振てぶらにて何の得物えもののなきを付込惡者共は聲々に人の來ぬ間に打殺せと先に進みし一人が振揚ふりあげかゝる息杖いきづゑを飛違へさまもぎ取て手早く腋腹ひばら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)