“ひはら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
脾腹66.7%
檜原33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冬子も恩人の危険を見てはられぬ、這いながら一人いちにんの足に絡み付くと、𤢖は鉄のような爪先で強く蹴放けはなしたので、彼女かれ脾腹ひはらいためたのであろう、一旦は気を失って倒れた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
段々中二階の方へくから、孝助はいよ/\源次郎に違いなしとやりすごし、戸の隙間すきまから脇腹を狙って、物をも云わず、力に任せて繰出くりだす槍先はあやまたず、プツリッと脾腹ひはらへ掛けて突きとおす。
この歌と一しょに、「巻向の檜原ひはらに立てる春霞おほにし思はばなづみ来めやも」(巻十・一八一三)というのがある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
いにしへにありけむひとごと三輪みわ檜原ひはら揷頭かざしりけむ 〔巻七・一一一八〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
御室みもろ三輪山みわやまれば隠口こもりく初瀬はつせ檜原ひはらおもほゆるかも 〔巻七・一〇九五〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)