腹腸はらわた)” の例文
腹腸はらわたはつり上り、呼吸もつまるであらうなどと樣々に考へ、躊躇すればする程益々恐ろしくなつて這入る事も出來ぬが、一度思ひ切つて其の内に飛び込めば、何の事なく
果てはうお腹腸はらわた、鳥の臓腑様ぞうふようの物など拾い取りてこれを洗い、また料理するさまのいじらしさに、妾は思わず歎息して、アアさても人の世はかばかり悲惨のものなりけるか、妾貧しけれども
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)