“腹背”の読み方と例文
読み方割合
ふくはい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
如何な乱暴者も、走り疲れた所へ、腹背ふくはいに敵を受けてはかなわぬ。烈しい格闘の末、ゴリラとうとう捕縛されてしまった。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
この場合、弦之丞は、後からくるお十夜を先に討つべきか、それとも、旅川周馬を先に追おうか? 前後の敵、腹背ふくはいの難——さすがに迷いみだれていた。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
野面のづらいちめんに草いきれがたち、蒸風呂のなかにでもいるようで、腹背ふくはいから、ひとりでに汗が流れ走る。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)