“腹匍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はらば87.5%
はらばひ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのころ意地わるく南よりの風がかなりはげしく吹きだして、地上に腹匍はらばっているような恰好の気球はもくもくと揺れていた。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
寝転んでいたほうもムクムク起きて、腹匍はらばいのまま櫺子れんじへ顔を乗せたものだ。これだから女の巣を食う町に無用な顔はして立ち止まれない。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私も一寸々々ちよいちよい一緒に行かぬではなかつたが、怎してか大抵一人先に帰つて来るので、父の仕事場にしてある店先の板間に、竹屑やら鉋屑かんなくづの中に腹匍はらばひになつては、汗を流しながら読本を復習さらつたり
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
私も一寸々々ちょい/\一緒に行かぬではなかつたが、どうしてか大抵一人先に歸つて來るので、父の仕事場にしてある店先の板間に、竹屑やら鉋屑の中に腹匍はらばひになつては、汗を流しながら讀本を復習さらつたり
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)