“鉋屑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんなくず88.2%
かんなくづ11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして近所の普請場から鉋屑かんなくずや木屑をを拾い集めて来て、お島の家の裏手から火をかけようとさえするところを、見つけられたりした。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
容器も始めは碗や皿であったのが、コバ飴といって鉋屑かんなくずに包み、または笹の葉や竹の皮に挟んで運ぶのを珍重するようになった。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
鉋屑かんなくづたまればそれを目籠めかごに押し込んで外へ捨てに行つたり、職工達が墨をいた大小の木材を鋸切のこぎへ持つて行つて、いて貰つたり、昼飯時が来ると
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
何でも之は出来ない相談をして足留あしどめ工風くふうをするにかずとお考へ遊ばして、無暗に呉れるが道楽の若殿だから一つ無心をしてやらうと思召し、今更に長良ながらの橋の鉋屑かんなくづ
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)