“かんなくず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鉋屑96.8%
鋸屑3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はその辺りに転っている鉋屑かんなくずを見、そして自分があまり注意もせずに煙草の吸殻を捨てるのに気がつき、危いぞと思った。
泥濘 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
この地階に終日木を削っている大工さんが一人一年じゅう仕事をしているらしく、夥しい木材と鉋屑かんなくずの中に仕事をしていた。
すぐ横町の路次のなかに、このごろ新しく建てられた、安普請やすぶしんの平屋がそれで、二人はまだ泥壁どろかべ鋸屑かんなくずの散っている狭い勝手口から上って行くと、台所や押入れの工合を見てあるいた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)