鋸屑かんなくず)” の例文
すぐ横町の路次のなかに、このごろ新しく建てられた、安普請やすぶしんの平屋がそれで、二人はまだ泥壁どろかべ鋸屑かんなくずの散っている狭い勝手口から上って行くと、台所や押入れの工合を見てあるいた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)