“腹癒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はらい79.7%
はらいせ20.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こいつは金になる。ならなかったら範宴のやつを素裸にして、都大路みやこおおじさらし物にして曳き出し、いつぞやの腹癒はらいせをしてやろう」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もっとも、敏子に対する腹癒はらいせの感情も手伝った。綺麗さっぱりとはねつけられた返礼としては正に屈竟くっきょうの手段であらねばならぬ。
死の接吻 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
「瓦だなあ、はよかったねえ、高山でドジを踏んで、みずてんに出し抜かれ、その腹癒はらいせをわたしのところへ持っておいでなすったのかえ」
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その千円が手につたら、腹癒はらいせに一つ思ひ切つて洒落しやれた茶会でも開いてやらうと、心待こゝろまちにしてゐると、其処そこへ届いたのは藤田氏からの一封で