街衢まち)” の例文
おれは頭のなかで、克明に道順をかんがえつつ、ねしずまった深夜の街衢まちをとことことあるきはじめた。
放浪作家の冒険 (新字新仮名) / 西尾正(著)
自動車は十二時過ぎの夜半の街衢まちを千束町の電車停留所を左にカーヴし、合羽橋かっぱばし菊屋橋きくやばしを過ぎて御徒町おかちまちに出で、更に三筋町みすじまちの赤い電灯に向って疾走して行きました。
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)
高台であるが為に二人のもつれ姿が、ぽっかりと夜空に泛び上り、其の空の下には十一時過ぎの街衢まちが眠た気なイリュミネエションに瞬いて居ります。余程の馴染なので有りましょうか。
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)