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優雅
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ゆうが
ふりがな文庫
“
優雅
(
ゆうが
)” の例文
わしはあの
優雅
(
ゆうが
)
な
都
(
みやこ
)
の言葉がも一度聞きたい。あの
殿上人
(
てんじょうびと
)
の
礼容
(
れいよう
)
ただしい
衣冠
(
いかん
)
と、そして美しい
上﨟
(
じょうろう
)
の
品
(
ひん
)
のよい
装
(
よそお
)
いがも一度見たい。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
しかし、その
優雅
(
ゆうが
)
な横笛は、時にとって身を守る
剣
(
つるぎ
)
ともなり、時には、
猛獣
(
もうじゅう
)
のような
野武士
(
のぶし
)
どもを自由自在にあやつるムチともなる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大きなお
城
(
しろ
)
がそびえ立ち、
低
(
ひく
)
い
壁
(
かべ
)
と
離
(
はな
)
れ
屋
(
や
)
にかこまれた中庭には、美しく石がしきつめてあって、
古風
(
こふう
)
な
庭園
(
ていえん
)
はいかにも
優雅
(
ゆうが
)
です。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
すべてがいかにも
清
(
きよ
)
らかで、
優雅
(
ゆうが
)
で、そして
華美
(
はで
)
な
中
(
なか
)
に
何
(
なん
)
ともいえぬ
神々
(
こうごう
)
しいところがある。とても
俺
(
わし
)
の
口
(
くち
)
で
述
(
の
)
べ
尽
(
つく
)
せるものではない。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
おたがい、世を見渡しても、一見
優雅
(
ゆうが
)
なる婦人などが、ときによって大男三、四人ぐらいの力を出すことがある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
……都の
人間
(
ひと
)
達がどんなに汚れ切っているか。
表面
(
うわべ
)
ばかり華かな文化に飾られ、
優雅
(
ゆうが
)
な装いに塗りかくされてはいるけれど、人間達はみな
我利私慾
(
がりしよく
)
に
惑
(
まよ
)
っている。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
おそらく一、二時間以内には新しい地位につくはずであったのに、まだきれいに髪も整えてはいないし、
優雅
(
ゆうが
)
な服も、上品な下着も、使える靴も、もってはいなかった。
城
(新字新仮名)
/
フランツ・カフカ
(著)
茎
(
くき
)
は九〇〜一二〇センチメートルに成長して立ち、なんとなく上品な色を
呈
(
てい
)
し、花も
淡紅色
(
たんこうしょく
)
で、すこぶる
優雅
(
ゆうが
)
である。前記のとおり、このユリにもヤマユリの名があり、またサユリという名もある。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
さては、
小太郎山
(
こたろうざん
)
から
手当
(
てあて
)
されて、
甲府
(
こうふ
)
の
城下
(
じょうか
)
にはいるまえ、
虹
(
にじ
)
の
松原
(
まつばら
)
で
礼
(
れい
)
もいわず
置
(
お
)
きずてにして自分は
馳
(
か
)
けだしてしまった、あの、
優雅
(
ゆうが
)
にして
機敏
(
きびん
)
な少女の
工匠
(
たくみ
)
たちであったか。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
優
常用漢字
小6
部首:⼈
17画
雅
常用漢字
中学
部首:⾫
13画
“優”で始まる語句
優
優男
優形
優美
優婆塞
優婉
優渥
優曇華
優劣
優善