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雅
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みやび
ふりがな文庫
“
雅
(
みやび
)” の例文
あの美文詠嘆調のユニイクな話術であつたからつい/\「こぼれよね」などと下手に
雅
(
みやび
)
めかして発音してしまつたのであらう。
下谷練塀小路
(新字旧仮名)
/
正岡容
(著)
そして兵員の末に至るまで、自分たちの一挙一動を注視しているこの両側の群集の
雅
(
みやび
)
やかさと気品とに
気圧
(
けお
)
されたように、一語を発するものもないのであった。
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
私は、子供のとき利根の河原からこの山々の白い嶺を
雅
(
みやび
)
やかに眺めて、まだ知らぬ越後国の雪の里人のありさまについて、いろいろ想像をめぐらしたものであった。
わが童心
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
箱は、
柾
(
まさ
)
の細かい、桐の老木で作ったものであり、天国と書かれた書体も、墨色も、古く
雅
(
みやび
)
ていた。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
此日
(
このひ
)
の
会
(
くわい
)
の
雅
(
みやび
)
なりしを
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
して、詩を作らう、詩を作らう、
和韻
(
わゐん
)
に人を
驚
(
おどろ
)
かしたいものと
悶
(
もだ
)
へしが、
一心
(
いつしん
)
凝
(
こ
)
つては
不思議
(
ふしぎ
)
の
感応
(
かんおう
)
もあるものにて、
近日
(
きんじつ
)
突然
(
とつぜん
)
として
左
(
さ
)
の
一詩
(
し
)
を
得
(
え
)
たり
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
▼ もっと見る
廣
(
ひろ
)
き
園生
(
そのふ
)
は
我
(
わ
)
が
爲
(
た
)
めに
四季
(
しき
)
の
色
(
いろ
)
をたゝかはし、
雅
(
みやび
)
やかなる
居間
(
ゐま
)
は
我
(
わ
)
が
爲
(
た
)
めに
起居
(
きゝよ
)
の
自由
(
じゆう
)
あり、
風
(
かぜ
)
に
鳴
(
な
)
る
軒
(
のき
)
ばの
風鈴
(
ふうりん
)
、
露
(
つゆ
)
のしたゝる
釣忍艸
(
つりしのぶ
)
、いづれをかしからぬも
無
(
な
)
きを、
何
(
なに
)
をくるしんでか
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
その高い
梢
(
こずえ
)
が夕日に染まるたび、きまってたくさんな
鴉
(
からす
)
が一しきり
噪
(
さわ
)
ぎぬくのだった。
﨟
(
ろう
)
たけた人々がいかに
潔癖
(
けっぺき
)
に
雅
(
みやび
)
やかを守っても、夜の野良犬と夕方の鴉と朝の牛の
糞
(
ふん
)
だけは除かれなかった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やつと彼は
加減
(
かげん
)
した愼重さを以て振り向いた。私にはまるで一人の
幻
(
ヴイジオン
)
が彼の傍に立つてゐるやうに思はれた。彼から三歩のところに純白の
裝
(
よそほ
)
ひをした一つの姿——若々しい、
雅
(
みやび
)
やかな姿が立つてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
しかし父の
雅
(
みやび
)
の上には
総
(
すべ
)
て禅味が加わっていた事は確かでした。
我が宗教観
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
なんという
雅
(
みやび
)
やかさ! なんという気高さなのであろう! 男たちは老いも若きも、子供たちもみんなさっきの老人と少年のような長い上衣を緩やかに着け、素足にサンダルを
穿
(
は
)
いていた。
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
人目を
眩
(
げん
)
ずる
艶
(
あで
)
やかさの上に、貴夫人の
雅
(
みやび
)
やかさを装っている。
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
“雅”の解説
雅(みやび)は中国の伝統的な美的理念の1つである,後に日本に伝わってきた。ただし、その観念はいきやわび・さびほど普及していない。現代日本語ではこの言葉は通常「優雅さ」、「洗練された」または「礼儀正しさ」として、時には「甘く愛する人」と解釈される。しかしながら『文化防衛論』を著した三島由紀夫のように「文化概念としての天皇」に関連して独自の解釈を行う論者もいる。
(出典:Wikipedia)
雅
常用漢字
中学
部首:⾫
13画
“雅”を含む語句
優雅
雅典
温雅
雅楽寮
風雅
大雅
都雅
典雅
雅量
風雅集
閑雅
雅楽
大雅堂
雅号
雅馴
文雅
高雅
公雅
雅致
古雅
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