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和韻
フムと感心のコナシありて、
此子なか/\話せるワエと、
忽ち
詩箋に
龍蛇はしり、
郵便箱に
金玉の
響ある
事になるとも、
我また
其夜の
思寝に
和韻の一
詩をすら/\と
感得して
此日の
会の
雅なりしを
思ひ
出して、詩を作らう、詩を作らう、
和韻に人を
驚かしたいものと
悶へしが、
一心凝つては
不思議の
感応もあるものにて、
近日突然として
左の
一詩を
得たり
またもとの
俗骨にかへり、
我も詩を作る
事を知りたるならば、
拙ながらも
和韻と出かけて、先生を
驚かしたらんものをと
負じ
魂、人
羨み、
出来ぬ
事をコヂつけたがる
持前の
道楽発りて